お知らせ

2024.04.23

世代をこえてほしくなる 

お祭り商店街

あらい商店街のちょっと寄ってって!

商店街メインストリートと国道153号線の交差点 近くにある こんどう。

みなさんはこのお店に入ったことはありますか?
ちょっと覗いていきなんよ!

演歌に出迎えられ、所せましと並ぶ、年配の方向けの洋服やら小物に交じり、中学校のブルーの見慣れた体操服がおいてあったり、カーテン見本がおいてあったりと予想を裏切る品揃えとなっています。

お話を伺ったのはお店のお母さん、みちこさんです。

品ぞろえの不思議に迫ってみたいと思い、若奥さんではなくみちこさんにお話をお聞きました。

―この品ぞろえは独特ですね!
昔はもっといろいろ売っていたの。実は昔から、年配の方向けに品物を充実させていました。

ーなぜ年配向けの品ぞろえ?
実は私がお店を夫とはじめたときにはもういろんなお店があったの。しかし、年配向けはなかったからこれだと思ってはじめたの。そしたら 口コミで広がって、いまにつながっているの。いつのまにか、自分の方がずっとお客さんより大きくなっちゃった。

-またインテリアもやっているのも特徴ですね!
私が洋裁ができるものだからカーテンを作って売っていて。そんなの、当時は珍しくて。カーテンの生地を名古屋から仕入れて、私が縫ってってやってたらなかなかの売れ行きで。中央道もひらいて住宅もたって、じゃぁ、もっと広げて内装やったらいいんじゃないってことになったわけ。ちょうど息子も修行することになって、誰もやってないこと組み合わせていったらできた形態なの。

ちなみに学校の制服や体操服は、その昔制服をみちこさんが縫っていたことからもつながって、今も売り続けているとのことです。

お店の中を見回すと面白いことに気が付きます。

ご年配むけといいつつ???なぜだか私 (40代)もほしくなる品がちらほら。-おかしい。

「あぁ、これお嫁さんの選んだものなの」 

確かに。明らかにテイストが違うものがあります。オレンジ、黄色 鮮やかな色を混ぜつつも、全体的にシックな感じにまとめる服が混在しています。

「わたしらくらいの年になると、柄があるとしょぼんとならなくてすむのよ」とのこと。私にはすかさずお嫁さんセレクトの品を勧めてきてくれて試着までしてしまいました。残念ながらサイズが合わずに購入には至らなかったのですが、ほしいものがないかと思って入ったお店だったので衝撃でした。

コロナは洋品店に大打撃を与えました。みちこさんは語ります。

「コロナまでは良かったけれども、終わってからは全然戻らない。出歩かなくなってしまって、生活様式が変わってしまった。物流も変化し、お店で見て買わなくてもいいという風になってしまった。
気持ちも変わって、高いもの というのではなく着れればいいという考え。
型崩れしたりなど 気にしない。
ボロボロになったら捨てればいいという考えが主流になってきてしまっている。悲しいなぁ。
こんどうでは求めやすく、品質のよいものを用意している。世代にあった、洋服の型ってあるの。年齢にあったものがあるのでね。そういった品物を着てもらえれば、きっと価値をわかってくれると思う。」と語っていました。

商店街のお店も数がだいぶ少なくなりましたが、まだまだ知らないこととの出会いがあるものですね。

みなさんも、新しいお店との出会いを楽しんでみてください。

インテリア・洋品の こんどう  松川町あらい商店街 153号線交差点近く